【2023/2/13改訂】当事務所用)所得税の確定申告業務で、お客様のタイプごとに、ソフトの使い分けと納品物の使い分けは?

問題の所在

個人の所得税の確定申告業務で使うソフトは、

◆確定申告等作成コーナー ◆e-tax(インストール版) ◆e-tax(web版) ◆弥生会計AE

のいずれかである。

その選択と組み合わせを誤らないようにするための整理。

★なお、当初の想定外で、ソフトの使い方の整理がボリュームが多くなって見にくいため、別記事に切り出す。

 

結論

以下の通り。

1)使用するソフト

1.不動産所得がある場合

< 確定申告書等作成コーナー >

① 確定申告書等作成コーナーで作成し、

② 税務権限代理証書だけ、e-tax(インストール版)の添付画面で作成し、XML形式で切り出し、確定申告書等作成コーナーに添付する。

以下の記事を参照:

当事務所用)所得税の確定申告業務で、「1.不動産所得がある場合」のタイプの場合の、どのソフトで作成するか?またその操作方法は?

当事務所用)所得税の不動産所得の申告業務で青色申告10万円控除のケースの場合に、「青色収支計算書の貸借対照表BSに①元入金と②青色申告特別控除前の所得金額 のみ金額表示させるために、敢えて「弥生会計AE→xtx形式で書き出し→e-tax(インストール版)に組み込む」という手間をかけるか?確定申告作成コーナーで済ますか?

 

2.事業所得がある場合

< 弥生会計AE >

① 弥生会計AEで作成し、xtx形式で書き出し、e-tax(インストール版)に組み込む

以下の記事を参照:

当事務所用)所得税の確定申告業務で、「2.事業所得がある場合」のタイプの場合の、どのソフトで作成するか?またその操作方法は?

3.事業所得又は不動産所得がない場合(他に何があっても)

< 確定申告書等作成コーナー >

① 確定申告書等作成コーナーで作成し、

② 税務権限代理証書をe-tax(インストール版)で作成し + (「申告・申請」画面ではなく!)「添付書類一覧」画面で、xml形式で、エンゲージメントのフォルダへ保存し、

③ ②を①に添付して、①から代理送信する。

④ なお、署名と送信でエラーでなくても、最後、必ずメールボックスの受信確認をchすること!

e-tax(インストール版)で受信確認でエラーが出たときのリカバリー方法は?

 

2)納品物

1.不動産所得がある場合

① 確定申告書等作成コーナーで、キレイな一式をpdf化。

② 税務権限代理証書だけタイムスタンプなしでpdf化。

 

2.事業所得がある場合

① 申告書→(e-tax(インストール版)ではなく)、弥生会計AEのカラー出力 

② ①ではタイムスタンプがないため、代替物でメールボックスの受信確認を補完で。

③ e-tax(インストール版)で税務権限代理証書をpdf保存し、印刷。

→ ① e-tax(インストール版)での送信票pdfで、もういい

② e-tax(インストール版)で、税務権限代理証書pdfを印刷 ★タイムスタンプは①に含まれるため不要

③ 事業所得の仕訳日記帳と総勘定元帳は、弥生会計AEでpdf。

 

3.事業所得又は不動産所得が ない 場合(他に何があっても)

① 確定申告等作成コーナーでの送信票pdf。

③ e-tax(インストール版)で、税務権限代理証書pdfを印刷 ★タイムスタンプは①に含まれるため不要

 

理由

以下の優先順位による:

▼本来、ベストのソフトは、確定申告等作成コーナー。

▼ただし、事業所得と不動産所得は、仕訳→帳簿を作成しなければならないため弥生会計AE。

▼ただし、株式の譲渡所得等がある場合、弥生会計AEではエラーチェックが○○○○のため、確定申告書作成コーナーでchする。

▼e-tax(インストール版)は、

  • 事業所得又は不動産所得がある場合には、
    → 弥生会計AEから書き出したものをe-tax(インストール版)に組み込み、e-tax(インストール版)から代理送信するため、重要。
  • 事業所得又は不動産所得がないなら、
    → 「税務権限代理証書ファイル(xml形式)を作成→切り出し→確定申告書作成コーナーに添付する」目的のためだけに使用するためだけに利用。

▼e-tax(web版)は、その年の個人の所得税の確定申告業務では通常不使用。

 

補足

特記事項なし