当事務所用)法人成りの一人会社での、役員借入金a/c(社長借入金a/c、長期借入金a/c)の勘定セットは?
問題の所在
法人成りの会社の帳簿上で、社長の個人名義のクレジットカードを取り込む際の留意点は以下の記事にまとめているが、この記事では、作業マニュアル的に、科目の設定を標準化する。
特に以下の記事では、社長借入金、役員借入金、短期借入金、長期借入金などが混同されているので、その優劣を整理する。
★なお勘定セットという言い方は日本では馴染みが薄いが、欧州では使うそう。
法人成りでの会社の記帳上、クレジットカード債務の仕訳の科目は、法人名義カードと個人名義カードとで、未払金(会社amex)(流動負債)a/cと役員借入金(固定負債)a/cとに区分したほうがよいか?
結論と理由
以下の通り。共通のポイントは、
・社長借入金、役員借入金、短期借入金、長期借入金のうち、役員借入金a/cを使う。
・決算書上の計上は、(流動ではなく)固定負債 ★特に工務店系は。
・科目名が長くなるため、右端の)は付けない。
・科目設定で上からこの並び順にする。
・個人名義クレジットカードの有無に関係なく、以下の勘定セットにする。
役員借入金(会社amex、 役員借入金(会社orico、、、、
・法人名義クレジットカードでの支払い
・会社+英字小文字半角(英字の方が半角で済むため)
役員借入金(個人三井住友、 役員借入金(個人楽天、、、、
・個人名義クレジットカードでの支払い
・個人+英字小文字半角(英字の方が半角で済むため)
役員借入金(経費立替
・現金立替でレシート受け取り
・現金以外に、個人クレジットカード分を口座連携ではなくエクセル経費精算する方もいるため、「現金」は付けない
役員借入金(債務
・経費立替以外。ただ立替という言葉は上の科目と混同するため、債務と。
・会計的には経費立替も債務も同じだが、S様など、お客様によっては区分されるため
役員借入金(返済専用
・普通預金から引き出した際に借方計上
・個人クレジットカードの精算か経費立替の精算か債務の精算かを区別できないため、共通っぽい「返済」で。また共通で使うため「専用」と。
補足
既存のお客様の、弥生会計の事業所データも置き換える。その際、仕訳インポートエクセルもセットで置き換える点に留意!
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