L様用)弥生会計AEでキャッシュ・フロー計算書を作る際の手順とポイントは?
問題の所在
以下の事例:
・引継ぎ案件で、非上場グループ会社の決算で、(単体の)キャッシュ・フロー計算書を納品することになる。
・非公表用なので、様式はGAAPで作るものより簡略的。例えば貸付金は(収入と支出ではなく)増減でOK。
・ただ、当該グループ会社専用の様式で、月次+年次+対前年比、の様式である。(なお、当然、間接法)
・前任者はBSとPLの金額を貼り付けて組み替えるエクセルファイルで作成していたようであるが、正直手早く作成したいので、上の事情もあり、弥生会計AEの機能にあるキャッシュ・フロー計算書作成機能で済ませたい。
結論
手順とポイントは以下のとおり:
(1)手順 ★四半期ごとも年次も同様
・弥生会計AEのキャッシュ・フロー計算書をエクスポートして、当事務所用のインポートエクセルに貼り付けて作成する。
・あるべき金額がわかる科目から金額を潰していき、不幸にも差額が生じたら、その他の行に小数点以下3ケタで差額を手入力
★関数のみでなくなる。だからインポートエクセルの編集は、以下の①から④の手順になる:
①手入力なし版で作業し、②手入力が生じたら、~(●●を手入力).xlsx と名付けて保存し、③次月は②から開始し、④新年度はまた①から開始、
・最後の検算は、現預金期首残高と期末残高を、TBの現預金残高とch ★円単位で!
・(インポートエクセルは納品物ベースのため万能ではなく、手修正は必要になるので)納品前chでは、過去の作成物との目視対比chが有効。
(2)ポイント
・弥生会計AEのキャッシュ・フロー計算書の設定をどれほど精緻にしても、下の理由の記事にあるとおり、差額エラーが生じるのは不可避:
>キャッシュ・フロー計算書の集計の注意 弥生会計 サポート情報
https://support.yayoi-kk.co.jp/subcontents.html?page_id=18352&grade_id=Pro1U
↓
特に、営業外損益項目について、(「営業外収益」、「営業外費用」はPLの区分合計とのchで済むが)「営業外収益の受取」「営業外費用の支払」は難易度がある。例えば、
・為替差益(雑収入a/c)、為替差損(雑支出a/c)
→通常は非資金取引とするところ、当社では、海外の受取配当金を受け取る際の複合仕訳で登場するため複合仕訳全体では収支ベースであり、その一部なので資金収支として設定しないといけない。
↓
以上のものなどは、正直、見落とすリスクがあるが、そもそも多くの場合、営業CFの内数のハズなので、最終的な差額は、もうその他の行で手入力追加で調整していいはず。
理由
参考となる弥生の記事は以下 ★一番上の記事から各記事へリンクも貼られている:
キャッシュ・フロー計算書の作成の流れ 弥生会計 サポート情報
https://support.yayoi-kk.co.jp/subcontents.html?page_id=18349&grade_id=AE
キャッシュ・フロー項目の設定 弥生会計 サポート情報
https://support.yayoi-kk.co.jp/subcontents.html?page_id=18350&grade_id=AE
キャッシュ・フロー科目設定 弥生会計 サポート情報
https://support.yayoi-kk.co.jp/subcontents.html?page_id=18432
キャッシュ・フロー計算書の作成 弥生会計 サポート情報
https://support.yayoi-kk.co.jp/subcontents.html?page_id=18351&grade_id=AE
キャッシュ・フロー計算書の集計の注意 弥生会計 サポート情報
https://support.yayoi-kk.co.jp/subcontents.html?page_id=18352&grade_id=Pro1U
補足
弥生会計AEの、キャッシュ・フロー計算書の設定で難解なのが、
営業外損益項目の、「営業外収益、営業外費用、営業外収益の受取額、営業外費用の支払額の、右左と+-の設定」であるが、
少なくとも当社では令和6年3月期の作業で試行錯誤して調整したので、以下の設定のままでOK。
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